REITに似た「インフラファンド」 太陽光発電に投資 - http://goo.gl/alerts/SYKWb #太陽光発電
REIT市場では2017年初から高利回り銘柄の価格が堅調に推移している。同様の傾向を示しているのがインフラファンドだ。今回はREIT同様の仕組みでインフラに投資できるインフラファンドについて紹介しよう。 現在、東証にはインフラファンドが3銘柄上場している。分配金利回りはいずれも7%程度(17年9月5日時点)と高く、価格も6月末を基準とすれば、3銘柄平均で6%上昇している。東証のインフラファンド市場ではまだ指数が算出されていないので単純比較はできないが、同じ期間中、日経平均株価は3%弱、東証REIT指数は1%強下落していることを考えると堅調な値動きだと言えよう。 本来、インフラとは上下水道などの社会基盤施設のことだ。北米で発展しているインフラファンドは様々な用途のインフラを投資対象に組み込んでいるが、東証上場の3銘柄が投資しているのは全て太陽光発電設備だ。日本のインフラファンドは、今のところは「太陽光ファンド」となっている。これはREITのヘルスケア銘柄が、これまで病院などの医療施設を組み入れた実績がないため、事実上、「シニア向け住宅銘柄」となっているのと同様だ。 好天に恵まれると分配金増 インフラファンドの投資の枠組みはREITと同じだ。投資家は発電所と呼ばれるような大規模太陽光発電設備を保有する投資法人に投資を行い、売電収益から生じる分配金を受け取る。一方、投資法人はスポンサー企業が設立した運用会社に運用を委託し、同時に保有設備を実際に運営する会社に貸して賃料収入を得ている。 上場3銘柄は、好天に恵まれて発電量収入が想定以上に増えた場合、投資法人は一定程度の変動賃料を受け取れる契約を結んでいる。REITに例えるなら、客室稼働率で賃料収入が変動するホテル系銘柄と同様の契約だ。 事実上の太陽光ファンドであるインフラファンドに投資する際には、再生可能エネルギーのFIT(固定価格買い取り制度)の仕組みを理解しておく必要があるだろう。太陽光で作られた電力は国が定めた価格で電力会社が買い取っているが、買い取り価格は制度が始まった12年の1kW当たり43.2円から17年の同22.68円まで順次引き下げられてきた。 この点を考えると、インフラファンドの収益は今後減少するようにも見える。しかし、インフラファンドが投資対象とするようなメガソーラー(出力10kW以上)の買い取り価格は20年間固定で、既存施設は買取り価格下落の影響を受けない仕組みになっている。 インフラファンドは収益基盤が「日照」という景気との関連が全くないというユニークな投資商品だ。市場ができてから日も浅く、時価総額が小さいため市場の関心はまだ低いが、高い利回りだけでなく分散投資先としても有望ではないかと考えている。